「2WDと4WDのいいとこ取りをした車があればいいのに。」
そう思う登山者は多いはずです。私もそう思っていました。
このブログではその悩みを解決していきます。
登山は山の中を歩きます。
当然、登山口も山の中にあります。
その登山口まで車で行かなければなりません。
走りやすい林道がほとんどですが、路面が陥没している箇所や木々が落ちている場合もあります。
中にはとてつもない林道もあります。
例えば、桜平駐車場は八ヶ岳1位2位を争う悪路です。
路面が乾いていれば良いのですが、ぬかるんでいると最悪です。
林道のぬかるみにタイヤがはまり動けなくなります。
また、冬になり雪が積もるともっと大変です。
スタッドレスタイヤも所詮ゴムなので、坂道だと雪道を捉えにくくなります。
性能のいいタイヤだけでは、凍結した道に太刀打ちできません。
「4WDならここの道も簡単に進めたんだろうな」
と4WD所有者を羨ましく思う事は1度や2度ではないと思います。
思い切って4WDを買えたらいいのですが、ためらってしまいます。
なぜなら、燃費が悪いから。
4WDは2WDよりも部品が増えます。なので、重量が増える事で燃費が悪くなります。
スムーズに林道を進む4WDと燃費のいい2WDのどちらにしようか悩みます。
出来る事なら両方のいいとこ取りをしたい。
このブログでは、2WDと4WDの違い、燃費の良い車やコスパの良い車、快適性が高い車をランキングで紹介しています。
車選びの一助になれば嬉しいです。
山における2WDと4WDの違い
2WDと4WDの大まかな違いは駆動輪が2輪か4輪かです。
つまり、2WDは前輪もしくは後輪の2輪しか動かないため、4WDよりも接地していないため不整地走行が不利になりやすいです。
駆動スタイルにはFF車、FR車、MR車、RR車、4WDと5種類あります
2WDはFF、FR、MR、RRのいずれかになります。それぞれの違いを確認してみましょう。
シェア数が多いのは、FF車です。続いて4WDです。
では、それぞれの特徴を頭の片隅にいれながら、山道でよくある場面において2WDがいいのか、4WDがいいのか観ていきましょう。
林道
多くの場合、2WDと4WDでも走行に違いはありません。
違いが出る場合は林道がぬかるんでいる時や路面が陥没している時です。
ぬかるんでいる時に2WDだと大変です。特にFR車は大変な事になるでしょう。
駆動輪がぬかるみに捕まったら進むことができません。
その点、4WDは全輪駆動のため4輪全てぬかるみに捕まらない限り進む事は可能です。
路面がコンクリートではなく、土道の場合、雨の日の翌日や雪解けの時期は、2WDよりも4WDの方が安全に進む事ができます。
勾配
急勾配は坂の角度が6~8度以上の傾斜が付いている坂道の事です。表現を変えると約10%以上の傾斜がついた坂道の事です。
例えば、八ヶ岳山荘から赤岳山荘までの平均勾配と最大勾配を調べました。
平均勾配:4.2 ° 最大勾配:28.3 °とでました。簡易計測なので多少の違いはありますが、急勾配な箇所がある事がわかります。
極論、路面に陥没がなく乾いていれば2WDでも登る事ができます。
速度の差はあれども、急勾配でも登れます。
峠越の県道を走った事はありますか?
すごい急勾配、急カーブでも登り切る事ができますよね。
タイヤと路面の摩擦を低下させる障害がなければ登れます。
そう。雪や雨が無ければの話です。
雪道
2WDと4WDを買うかどうかの最終決定打は雪道を走行するか否かです。
長野県では約7割の方が4WDに乗っています。
首都圏では3割程度なので、雪国ならではの結果です。
何故、4WDが雪道に強いかというと、凍結にて摩擦抵抗を失っても駆動力を損なわないからです。
合計100の駆動力を発揮できる2WDの場合、摩擦の限界により駆動力が1輪30まで低下すると、2輪で60の駆動力しか発揮出来ません。
しかし、同じく合計100の駆動力を発揮できる4WDならば限界値以下の1輪25まで低下しても、4輪合わせて100の駆動力を発揮する事ができます。
もっと極端な例をあげます。摩擦の限界により駆動力が10の場合、2WDなら20ですが、4WDは40です。2倍の差があります。
これらが、4WDが雪道に強いと言われる所以です。
勾配9%の緩やかな坂道では、2WDも頑張れば登れますが、勾配20%の急坂では、2WDは坂道の途中でスリップし登りきることができないという事は良くあります。
八ヶ岳の渋の湯駐車場手前の出来事です。残雪期でも厳しいですね。
つまり、摩擦力を失いやすい雪道、しかも急勾配な道では2WDはかなり不利です。
下の動画もとても参考になります。
駆動方式と最低地上高によって、雪道の走りが大きく変わるのがよくわかる動画です。車選びに参考になるので是非観てください。
この動画をみて、4WDしかありえないという気持ちになると思います。
「2WDでも大丈夫でしょう」と思っている方は要注意です。
山の中で、痛い目を観る前に自分の愛車が山に適切かよく考えてみましょう。
山と街ライフに最適な車種ランキング
山道の状況により、適した車が変わります。
2WDでも大丈夫な時もあれば、全く歯が立たない時もあります。
絶対的安全性を考えたら、最低地上高が高い4WDが一番です。
これしかありません。
そこで、4WDについて調査したので結果をご覧下さい。
4WD燃費ランキング
4WDの燃費ランキングの栄えある1位はトヨタのアクアでした。
4WDでこの数値は驚異的です。
トヨタの努力が伺えます。
ちなみに、全国内車の燃費ランキングはこちらになります。
トヨタのアクアは国内4WD車の燃費ランキング第1位、全国内車でも第2位です。強いですね。
ただ、アクアをご存じの方は「アクアで山道走れるかな?」と思ったでしょう。
それもそのはず。アクアの最低地上高は130cmと低いのです。
積雪期には一晩で50cm以上積もる八ヶ岳。
130cmの最低地上高では太刀打ちできません。
燃費が良く走ってもスタックしては元も子もありません。
では、安全性も加味した4WDコスパ総合ランキングを観てみましょう。
コスパ最強4WD車ランキング
燃費、最低地上高、値段のベスト3は1位ダイハツのミライース、第2位がスズキのワゴンR、第3位がスズキのアルトラパンです。
どれも軽自動車ですが、コストパフォーマンスに優れています。
特に、ミライースは別格です。
安全装置も付いていてこの値段は安すぎます。
ここまで安い理由はシンプルなデザインだからです。
例えば、今では当たり前に付いている後部座席のヘッドレストや電動格納式ドアミラーがついていません。
快適性も他の車よりも劣り、大柄な方には狭いと感じるでしょう。
また、最大トルク数値も低いので、長距離では加速性に物足りなさを感じるかもしれません。
ただ女性や時間に余裕がある方にはぴったりの車です。
ここまで聞くと、新しく4WDが欲しくなると思います。
山に行くなら、やっぱり4WDが安心安全です。
それならば、車が壊れる前に&価値が目減りする前に、今の車を売った方がいいです。
そして、新しい車を買うのが賢い車の持ち方です。
大切な愛車ならできれば高く売りたいと思うでしょう。
仲介業者が入れば入るほどマージン料金が発生するため、安く買いたたかれます。
コストカットしつつ、2000社が参加する楽天カーのオークションなら思っている以上に高く買い取ってもらえます。
平均25万円以上高く買取りが行われています。
オークションに漠然とした不安や心配があるかと思いますが、その不安や心配は全て楽天が引き受けてくれます。
出品の手続きや書類も楽天がサポートしてくれるので、初めてでも安心して任せる事が出来ます。
もちろん、希望価格にならなければ、キャンセルも可能です。
山に合う燃費と快適性4WDランキング
都心部から登山口へ来られる方の中には長距離になる方も多いはず。
東京から八ヶ岳まで130km、上高地は200kmにも及びます。
長距離運転で疲れてしまったら、折角の登山が台無しです。
歳が取るほど快適性を求めたくなります。
そこで、燃費の高い4WDから快適性の高い車を選びました。
燃費も良く、少ない回転数で加速し、力強く走るのはトヨタ車一択になりました。
しかし、値段が高いのがネック。
一括で払うのが最安値なのですが、それに近い値段でトヨタの車を手に入れる方法があります。
それは、トヨタが運営している「KINTO」です。
トヨタ車しかない事が最大のデメリットでしたが、ここでは最大のメリットになります。
4WD車の燃費が良く快適性が高い車はトヨタなのだから。
KINTOはトヨタ車のみ、買取りがない事で月々がとても安くなります。
そして、5年契約のため総額も一括購入と変わらない値段で借りる事が出来ます。
自損事故にも対応した保険が月々の値段に含まれているため、アクティブに運転する人でも安心です。
燃費がよく、快適性の高い4WDに乗り換えたい人はKINTOをおすすめします。
まとめ
自家用車で登山道に行く場合は、4WDがおすすめです。
確かに、2WDの方が燃費はいいですが、最近の4WDは2WDの燃費に迫る勢いです。
値段もそこまで差はありません。
とにかく、燃費が良くコスパがいい車を選ぶか、燃費もよく快適性のいい車を選ぶかは人ぞれぞれです。
自分のライフスタイルも加味して車を選びましょう。
安全に、快適に登山を楽しむために、良い車選びの参考になれば嬉しいです。
他の山と車関連の記事はこちらになります。
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